戦時債券 / War Bond
このページは現在作成中です。戦争にはお金がかかるので、大日本帝国政府は国債を発行して軍資金を集めようとしました。
昭和15年 / 1940
支那事変昭和16年 / 1941
支那事変割引国庫債券(20円券)
昭和16年8月発行
支那事変(日中戦争)の戦費を賄うために発行されました。まるで紙幣のようなデザイン(藤原鎌足の20円札にそっくり)ですが、れっきとした「国債」です。
販売時、額面より割り引かれて「14円」で売り出され、10年後の償還期日「昭和26年10月」になれば満額の「20円」が受け取れるはずでした。敗戦後のハイパーインフレーションにより、円の価値が1/100以下に暴落したため、債務不履行(デフォルト)を起こしたわけではありませんが、資産運用としては「無価値も同然」となったようです。
昭和26年12月1日繰上償還(昭和26年大蔵省告示第1402号)
昭和36年12月1日消滅時効完成(現在は失効しており、払い戻しを受けることはできません)
Imperial japanese Government Bond for Incident China (20 Yen)
Day of Issue : August 1941
昭和16年12月8日、真珠湾攻撃により、我が国は英米との全面戦争に突入することになります。
大東亜戦争第一周年記念
昭和17年12月8日発行
2銭=バターン半島(フィリピン)を進む戦車
5銭=真珠湾攻撃
昭和17年 / 1942
大東亜戦争割引国庫債券(30円券)
昭和18年6月発行
大東亜戦争(太平洋戦争)の戦費を賄うために発行されました。戦艦と戦車が描かれた勇ましいデザインです。
販売時、額面より割り引かれて「21円」で売り出され、10年後の償還期日「昭和28年8月」になれば満額の「30円」が受け取れるはずでした。敗戦後のハイパーインフレーションにより、円の価値が1/100以下に暴落したため、債務不履行(デフォルト)を起こしたわけではありませんが、資産運用としては「無価値も同然」となったようです。
昭和26年12月1日繰上償還(昭和26年大蔵省告示第1402号)
昭和36年12月1日消滅時効完成(現在は失効しており、払い戻しを受けることはできません)
Imperial japanese Government Bond for WW2 (30 Yen)
Day of Issue:June 1941
昭和20年 / 1945
敗戦。インフレーションが昂進。昭和21年 / 1946
新円切替。「賜金国庫債券」のうち、昭和21年4月1日を支払日とする元金・利子が無効になる。
昭和26年 / 1951
「大東亜戦争割引国庫債券」が昭和26年12月1日を以て繰上償還。昭和36年 / 1961
昭和36年12月1日を以て消滅時効。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
参考文献
財務省ウェブサイト「戦前や戦中に発行された国債は払い戻してもらえますか?」令和4年4月4日閲覧
https://www.mof.go.jp/faq/jgbs/04db.htm
昭和20年(1945)8月15日、我が国はポツダム宣言を受諾し、敗戦。戦闘は終結しました。戦時中に多額の紙幣が発行された一方、物資は極端に不足しており、激しいインフレーション(貨幣価値の下落)が起こりました。政府・日銀はこれまでに発行済みの紙幣(旧円)の使用を厳しく制限し、新紙幣「新円」に切り替えることによって、難局を乗り切ろうとします。
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