英領時代 / Under British rule
香港は1840年、アヘン戦争の結果イギリスの領土となり、歴代の英国国王の肖像がコインに刻まれました。1941年末には日本軍が侵攻し、軍票を発行しました。1945年の日本帝国敗戦とともに再び英国領となりましたが、1997年に中華人民共和国に返還されました。その後も50年間は「一国二制度」のもと自由が保証されている・・・ということになっていましたが、現状は皆さんがご承知の通りです。
土地面積は小さな香港ですが、香港ドルの発券銀行が3つもあります。香港上海銀行、チャータード銀行、中国銀行(香港)のそれぞれが独自のデザインの銀行券を発行しており、さらに特別行政区政府が政府紙幣10ドル券と硬貨を発行しています。そのうえ新紙幣と旧紙幣が入り混じって流通しているため、貨幣ファンにとってはとてもカオスで面白いエリアになっています。
100年以上にわたるイギリスによる統治を反映して、券面には英国国章をベースにした香港紋章と英語が目立つ位置、目立つ大きさで配置されています。
香港上海匯豐銀行 100ドル(1982年版)
表:英領香港紋章(英国国章に阿群帶路圖を配す)
裏:香港上海銀行旧本店とライオン像
※券面上の文言は、ほぼすべて英語で記載されている。
HSBC $100 (Series 1982)
Day of Issue :
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香港上海匯豐銀行 100ドル(1990年版)
表:英領香港紋章(英国国章に阿群帶路圖を配す)
裏:香港上海銀行本店(中環)とライオン像
備考:旧券と比べサイズが縮小され、裏面は同行新社屋に差し替え。
HSBC $100 (Series 1990)
Day of Issue :
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香港上海匯豐銀行 20ドル(1988年版)
表:英領香港紋章(英国国章に阿群帶路圖を配す)
裏:香港上海銀行本店(中環)とライオン像
HSBC $20 (Series 1988)
Day of Issue :
Obverse :
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香港上海匯豐銀行 10ドル(1988年版)
表:英領香港紋章(英国国章に阿群帶路圖を配す)
裏:香港上海銀行本店(中環)とライオン像
HSBC $10 (Series 1988)
Day of Issue :
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香港 渣打銀行 20ドル(1985年版)
表:亀
裏:チャータード銀行旧本店ビルと英国国章。
SCB $20 (Series 1985)
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香港 渣打銀行 10ドル(1977年版)
表:渣打銀行本店ビル
裏:港の様子
SCB $10 (Series 1977)
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香港 2ドル白銅貨
表:エリザベス2世女王
裏:真珠を差し出す小さなライオン(1959年版香港紋章から抜粋)
HongKong $2, Cupro-nickel
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香港上海匯豐銀行 100ドル(1996年版)
表:香港上海銀行のライオン像(スティット)と香港の街並み
裏:香港上海銀行本店(中環)とライオン像
※1997年香港返還を意識してか、旧券と比較して「中国語」での表記が飛躍的に増えている。
HSBC $100 (Series 1996)
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香港渣打銀行 100ドル(1999年版)
発行:
表:麒麟
裏:チャータード銀行本店ビルとバウヒニア
※裏面に大きく描かれていた「英国国章」が撤去され、香港をイメージする花「バウヒニア」に差し替え。
SCB $100 (Series 1999)
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香港渣打銀行 20ドル(1994年版)
表:鯉
裏:チャータード銀行本店ビルとバウヒニア(洋紫荊)の花
※バウヒニアは香港原産で香港市の花。一方、1997年の香港返還を控え、英国国章は削除されている。
SCB $10 (Series 1994)
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