香港 / HongKong

香港は1840年、アヘン戦争の結果イギリスの領土となり、歴代の英国国王の肖像がコインに刻まれました。1941年末には日本軍が侵攻し、軍票を発行しました。1945年の日本帝国敗戦とともに再び英国領となりましたが、1997年に中華人民共和国に返還されました。その後も50年間は「一国二制度」のもと自由が保証されている・・・ということになっていましたが、現状は皆さんがご承知の通りです。

土地面積は小さな香港ですが、香港ドルの発券銀行が3つもあります。香港上海匯豐銀行、チャータード銀行、中国銀行(香港)のそれぞれが独自のデザインの銀行券を発行しており、さらに特別行政区政府が政府紙幣10ドル券と硬貨を発行しています。そのうえ新紙幣と旧紙幣が入り混じって流通しているため、貨幣ファンにとってはとてもカオスで面白いエリアになっています。

なお、発券銀行・新券・旧券の違いはあっても、額面のテーマカラーは共通なので、それほど買い物に困ることはありませんでした。

1,000ドル=オレンジ 500ドル=茶色 100ドル=赤 50ドル=緑 20ドル=青 10ドル(プラスチック券)=紫

2003年 / Series 2003




香港上海匯豐銀行 100ドル(2003年版)
HSBC $100 (Series 2003)


香港上海銀行のライオン像
1935

イギリス人彫刻家「W.W.Wagstaff」さんの作品です。1997年の香港返還前後から、香港上海銀行発行の香港ドル券には同行本店ビル前に鎮座しているライオンの銅像が、大きく描かれるようになりました。(それまでは「英領香港の紋章」)ライオン像は阿形(口を開けている)・吽形(口を閉じている)の一対2体となっており、阿形のライオンが「ステファン (STEPHEN)」、吽形のライオンが「スティット (STITT)」と命名されています。(由来は、同行幹部の名前)

普通におじさんが腰かけているように、香港の中環に行けば誰でも近くで見ることができます。

HSBC Lions



香港渣打銀行 50ドル(2003年版)
HSBC $100 (Series 2003)



中國銀行(香港)20ドル(2003年版)
BOC(HK) $20 (Series 2003)



中國銀行(香港)20ドル (北京五輪記念)
BOC(HK) $20 (Beijing 2008 Olympic Games)



香港特別行政区政府紙幣 10ドル(2002年版)
Gov. of HKSAR $10 (Series 2002)
表:文様
裏:文様
明らかに、発券民間銀行3行が発行する銀行券とデザインセンスが違う。後に同デザインのままプラスチック紙幣に移行。

2010年 / Series 2010




香港上海匯豐銀行 100ドル(2010年版)
HSBC $100 (Series2010)
表:香港上海匯豐銀行本店(中環)とライオン像
裏:香港特別行政区成立記念日


香港上海銀行本店ビル

ライオン像の後ろに描かれているのが、香港上海銀行の本店ビルです。右隣には、同じく香港ドル紙幣の発券銀行である英スタンダード・チャータード銀行の本店が建てられています。非常に「風水」というものを意識して建設されているといわれています。香港返還直前、ナイフの形をした中國銀行(香港)ビルがHSBC本店隣接地に建設された際、HSBCは屋上左側に「大砲」のような構造物を付け足して、中國銀行(香港)ビル落成で降りかかるとされる災いを「風水的に帳消しにした」と言われています。(どこまで真に受けるかはあなた次第です(笑)





香港上海匯豐銀行 20ドル(2010年版)
HSBC $20 (Series2010)
表:香港上海銀行匯豐本店(中環)とライオン像
裏:中秋節




写真 / Photo


写真アルバム:香港

香港上海銀行のライオン像に逢いに、香港へ行ってきました。(写真投稿サイト「Flickr」に移動します。)



香港は、何気に菓子/惣菜パン天国だったりします…

  • アヘン戦争以後、1997年まで香港を統治しました。中英2か国語表記が徹底されてるのは、そのせい。

    イギリス / UK

  • 1997年から香港を支配しています。「一国二制度」の建前でしたが、香港の高度な自治も人権も何もなくなっています。。

    中国 / China

  • 第二次大戦中、香港占領。市民の財産を強制的に日本軍票に交換させたため、日本敗戦後、被害が出ました。

    日本 / Japan